怒りって何?/怒りの感情の考え方と私の体験談について

怒りって何?

当たり前なことを
突き詰めて考えると
わけがわからなくなってしまいます。

この記事は

怒りの感情

について

私が学んだこと、
そして、私自身の体験
を書いたいと思います。

怒りって何?

と疑問をお持ちの方の
参考になればと思います。

この記事をお読みいただきありがとうございます。

私が学んだ
カウンセリングスクールでは、

【怒りは感情のふた】

という表現をしています。

ふた?
どういうこと?

これは、
後ほどご説明いたします。

もう一つの表現があります。

【怒りは二次的な感情】

です。

これは、心理学系の
いろんな本に書いてある表現です。

二次的ということは
【一次的な感情】があるということです。

【一次的な感情】としては、

悲しさ
さみしさ
怖れ
罪悪感

といった感情があります。

この説明だけでは、
よくわからないと思いますので、

一次的な感情が
二次的な感情に変わる瞬間

の例を書きたいと思います。

怒りの感情が生まれる環境

私の子供のころ体験です。

小学生5〜6年生くらい
の体験です。

両親が共働きで
家にいなくて、
夕食は毎日のように出前でした。

朝は起きた時に
両親はいなくて、

夜寝る時も
両親はいない、

そんな毎日が続いていました。

母は、

うちは貧乏・・・
いろんな人にだまされた・・・
家族以外は信用できない

とずっと言っていました。

世の中に対する憎しみが半端なかったです。

仕事もうまくいかず
母は父をよく責めていました。

貧乏になったのは父のせい!

その台詞は何度も聞いていました。

私には学年が3つ上の兄がいますが、
私も兄とよく喧嘩していました。

お互いストレスがたまっていたようです。

我が家がとても
暗かった時、

私は思春期になり、
クラスメイトの女子を
初めて好きになり、

心の中で何かがおかしくなりはじめました。

男の子の思春期特有の
力強い情熱、エネルギーが出てきました。

家族との関係がうまく
いっていない分、
好きな女の子に対する

情熱、エネルギーの
注ぎ方が半端なかったです。

でも
当時の私にとっては、
女性をものすごく上に
見上げてしまっていたので、

話すことすらできません。

友人はいませんでした。
話せる相手がいませんでした。

私はとても混乱していました。

家族も兄弟も友人も
話せる人がいませんでした。

思春期に目覚める
男性的なエネルギーは
とても強力なものでした。

対処の仕方がわかりません。

自分のうちからでてくる
意味不明のエネルギーを
押さえつけるのに必死でした。

知識がありませんでした。
話せる人もいませんでした。

ただ、このよくわからない
エネルギー、衝動を
一人で押さえつけるしかない。
必死に耐える、毎日が続きました。

怒りの感情の下にある感情への気づき

40歳近くなったころです
カウンセリングを
受けるようになって

当時の私の気持ちをもう一度感じ直す

という作業を繰り返しました。

そのおかげで
わかったことですが、

どうやら
当時の私は

とても、さみしかった

ようでした。

 

誰も助けてくれない
誰もわかってくれない
誰も認めてくれない

そんな世界に
どっぷりとはまっていました。

 

だけど、

ただでさえ忙しそうな
父と母に
これ以上迷惑はかけたくない

そんな思いで、
必死になって

さみしさを感じないよう

がんばっていたようです。

当時の私は
【葛藤】していました。

もちろん
無意識の中での
お話です。

もし、

さみしい

と感じていたら、

父と母に迷惑かけてしまう。

それは嫌だ。

だから

父と母のために

いい子でいよう

という選択を望んでいました。

でも、

助けてほしい。

だってものすごくつらいから・・・

いい子でいたい

助けてほしい

という2つの願望は
相反するもののように
私の心は感じていました。

なので、

ずっと
心の中で【葛藤】をしていました。

2つの願望が
お互いに引っ張り合うような状況です。

それはとても
強いストレスになりました。

私の無意識の中では、
このストレスを回避するために

助けてほしいの願望のもとになっている感情

を違うものに変えてしまったようです。

怒りの感情は心を守るためのもの!?

心理学的な見方に

【心の防衛機制】

と呼ばれる
心理メカニズムがあります。

心を守るために
無意識的に行われている
心の機能です。

その中に

【抑圧】

と呼ばれる
心理機制があります。

【抑圧】とは、

感じたくない感情や
実現困難な体験や
苦痛な体験などを

無意識の中に
封じ込め忘れようとする働きです。

 

心を守るための
無意識の働きと
解釈されています。

私の無意識は

【抑圧】をつかって、

さみしさ

を感じないように
していたようです。

 

怒りの感情の登場

しかし、

さみしさ

のエネルギーを
抑圧しつづけるには、

別のエネルギーが
必要になります。

それが

怒り

です。

怒りは3形態あると
言われています。

わかりやすい怒り

引きこもり

相手を怒らせる怒り

詳しくはこちらの記事で。

怒りの表現方法は3パターンあるというお話

私は

引きこもりの怒り

の怒りを使って、

さみしさ

を感じないように
してしまいました。

以来私は、40歳近く
になるまで、

さみしさ

がわからない人に
なってしまった。

そのように解釈しています。

私のケースでは、

さみしさ

【一次的な感情】

引きこもりの怒り

【二次的な感情】

ということになります。

そして、

私はこの

引きこもりの怒り

という感情を使って、
さみしさを感じないようにしてきた。

つまり、

【怒りというふた】を使って、さみしさを抑えつけていた

という解釈となります。

それが

【怒りは感情のふた】

という表現の説明となります。

【怒りは感情のふた】

については、
まだまだ、たくさんの事例があります。

私の体験談は
ひとつの例にすぎません。

怒りの感情のふたを開けるには?

怒りの感情がある

ということは、

そのふたの下には、

感じたくない感情、感じないように決めた感情があるのでは?

という見方も
してみると何か

気づき

がでてくるケースが多いです。

ですが、

一人で気づくのは

とても難しいことです。

よく例えられるは

お医者さんは
どれだけ知識や技術があっても

自分で自分を手術することはできない

のと同じように

どれだけ心の理解や知識が
あったとしても

自分で自分を心を癒すことはできない

と言われています。

私も
ずっと一人でがんばってきましたが、

カウンセリングを受けるように
なってからの変化を思うと

もっと早く受けておけばよかった

と思わざるを得ないほどの
効果がありました。

一人でがんばる理由が

人に傷つけられたくない

人に迷惑をかけたくない

人を信用できない

ということであれば

ぜひカウンセリングのご利用を
おすすめします。

そういう方に向けて
私はカウンセリングを行っていますので
お話がしやすいかと思います。

ここまでお読みいただきありがとうございました。