なぜか仕事でミスをしてしまうパターンの例-会社員Mさんのケース

今までできていた仕事が最近できなくなってきた

こんな簡単なことでミスをしてしまうなんて・・・

気をつけていてもやっぱりミスしてしまう

できるはずの仕事で
ミスをしてしまう。

意識していても
どうしても
ミスをしてしまう時、

もしかすると
それは
無意識の影響かもしれません。

心理カウンセラー&コーチ
成田幸治です。

この記事にご興味をお持ちいただき
ありがとうございます。

とある男性のご相談者の方のお話を
ご紹介いたします。

※ご相談者の許可を得て公開しています。

なぜか仕事のミスをしてしまう方の
ヒントになればと思います。

単身赴任後、大変苦しい状況に

40代の男性Mさんのお話です。
ご結婚してお子さんもいらっしゃる
会社員の方です。

最近、転勤をされたそうです。
単身赴任となりました。

転勤前の部署では、
部下たちからの信頼も厚く
惜しまれながらの転勤とのことでした。

転勤前は
好きな人たちに囲まれて、
仕事も楽にできる環境で、
とても快適な職場だったそうです。

しかしながら、
突然の辞令で、
快適な職場を離れることになり、

新しい職場では、
やり慣れない業務
むしろご自身にとっては、
苦手なジャンルの仕事を
任されて、

大変苦しい

状況が続いていました。

なんでよりによって、こんなことに!

怒りを感じながら
仕事をする毎日でした。

新しい職場では、
仲間になってくれる人が
いませんでした。

地雷、そして後ろから刺されるような心理体験

ご本人がおっしゃるに、

どこに地雷があるか
わからない場所を
歩かされて

地雷を踏んで爆発したら

仲間であるはずの
同僚や先輩たちから

なんでそんなことをしているんだ!

と後ろから
背中を刺されるような体験

だったそうです。

地雷とは、ミスをして
お客さんを怒らせてしまうことの
例えです。

何をしたらお客さんが
怒るのかよくわからないので、
地雷という表現を使われていました。

ご本人にとっては、
とても痛い出来事です。

この地雷という表現を
聞くだけでも

この方の
仕事に対する責任感の高さ
伺えます。

人によっては
仕事のミスをしても
地雷どころか
まったく痛みを感じない人
お客さんのせいにして
終わらせる人もいますので。

やり方がわからない

だれも教えてくれない

当然のようにミスをする

お客さんに迷惑をかける

同僚や先輩からはダメだしを受ける

これが、

地雷を踏んで大怪我をした上で、背中を刺されるような体験

の正体です。

まさにMさんにとっての

戦場のような場所

がそこにはありました。

ここから逃げるために、ポンコツ社員になろうかな・・・

何ヶ月も悩みました。

とてもつらかったので、
ずっと逃げたい
思っていました。

でも逃げたとしても
次の仕事がない状態です。

仕事がなければ
生きていけない

悲壮感でいっぱいになります。

だったら

死んでしまおうか・・・

(男性は仕事に関しては
これくらい深刻に悩んでしまう
傾向があります)

死を考えることすら
あったようです。

「でも、ここで死んだら
みんなに迷惑かけるしな・・・」

電話でぼそっとそんな言葉を
話しておられたことを
今でもよく覚えています。

とにかく逃げたい。

前の職場があれだけ楽だったのに、
どうしてこんなことになってしまったのか?

職場から逃げたい思いは
日に日に高まり、
こんなことも考えたそうです。

そうだ、
何も仕事ができないポンコツ同然の社員になれば
クビになって楽になれるかも

いや、でも・・・

責任感の強いMさん

意識的にミスをするなんて
ことは到底できるはずもなく、
そんな考えはすぐに忘れてしまいました。

ますます自体は深刻に

それからも状況は変わらず、

とにかく逃げたい
苦しい
もう嫌だ・・・

苦しみの毎日が続きました。

苦手な仕事なので、
ミスがたくさんありました。

しかしながら、
日を追うごとに
普段では考えられないような
仕事のミスも増えてきたそうです。

メールを送る前に
2〜3回チェックしても、
送った瞬間に日付を
書き間違えていることに気づくなど

今までしなかった
ミスが増えてきました。

なぜだ?!
どうしてだ??

ますます
事態が深刻になりました。

転機、ふとした瞬間の気づき、無意識おそるべし!!

Mさんはカウンセリングを何度も受け、
ご自身でも
無意識や潜在意識といった
心理学的な知識を深めておられました。

そんなカウンセリングでの経験や知識が、
ある時ふと何かの拍子に
つながる瞬間があります。

仕事中に、

はっ!!

と、
気がついたそうです。

そういえば
俺、ポンコツになりたいって望んでた!!

ちょっと待てよ・・・

怖っ!!

と思われたそうです。

望み通りじゃないか・・・

と。

ポンコツになればと願ったじゃないかと。

結果
仕事でミスして、
すごく痛いけど、

それ以上に

逃げたい気持ちが強いから
無意識はミスをさせているのか!?

じゃ、
なんで、逃げたいような職場にいるのか?

Mさんはさらに
深く自問自答しました。

そして、思い出しました。

前の職場で
たくさんの成果を出された後、
少し楽になって物足りなく感じられたそうです。

その時、

もっと成長できる場所で仕事したい

と。

これか!!

確かにすごく苦しい場所で、
成長しないと生き残れないくらいの
状況に追い込まれている。

確かに望んだ通りだ!!
無意識おそるべし!!

そして、Mさんの決めたこと

この腑に落ちる体験が
Mさんを変えました。

できるかどうかわからないけど
ここで楽しく生きていこう

自分の能力と才能を発揮したい

そう決めたそうです。

それからは、
かなり楽になった

ということでした。

確かに苦手な仕事なので
ミスもあるし、
状況はすぐには変わりませんでしたが、

少しずつ仕事のパターンも覚えて、
以前よりは楽に仕事ができるようになり、

今では
逃げたいとは思わなくなったそうです。

まとめ

いかかでしょうか?

自作自演だったことに
気づいたMさんは、

今のミスをする状況を
そのまま受け入れました。

このことが転機となり
状況は変わりませんが、
捉え方を変えることで、

苦しい状況から抜け出すことができました。

状況がかわらなくても

その状況をどう受け取るか

それ次第で、
苦しい少し楽に感じられる体験。

素晴らしいお話でした。

仕事でなぜかミスをしてしまう
一つの可能性としてですが、

ミスしてしまうことを、
心のどこかで、
望んでいるようなことは、
ございませんでしょうか?

例えば

仕事をやめたい
上司を怒らせたい
自分を責めたい

など
無意識は

一見、痛みをともなうようなことでも
さらに強い望みのために、
常識では考えられないことをやってしまうことがあります。

やっかいなのは、
自分でもその望み
気づいていないことです。

もう一つ答えるのが
難しい質問があります。

今の状況が望み通り、望む場所にいるとしたら?

こういうことも
カウンセリングでは
ご質問するケースがあります。

こういう一見意味のわからない
質問を聞いて、
思い出すことや、
何気なく答えた答えから、

普段意識することない心の深いところ

が見えてくるケースが
たくさんございます。

カウンセリングでは、

自分でも気づいていない無意識の望み

に気づけることがあります。

気づければ、
対策も見つけやすいので、

ミスをしてしまう悩みからは
抜け出しやすいかと思います。

ご興味のある方は、
ぜひカウンセリングのご利用は
いかがでしょうか?

補足説明

Mさんは、
無意識や心に関する
勉強もされていて、
腑に落としているところも
たくさんありましたし、

Mさん自身が、
客観的に自分を観れる方で
かなり明確に心の中で、
論理的な言葉を使える方
でもありましたので、

このような

気づき

をご自身でできることが
できたようです。

ほとんどの方には、
このような

一人で気づくこと

難しいと思います。

その点では
あまり参考にならない
かもしれません。

こんな風にできるわけがないと

あまり参考にならなかった
とお感じの方でも、

対話を通して
気づくことはたくさんありますので、

少しでもご興味があれば、
お気軽にお申込みお待ちしています。

ここまでお読みいただきありがとうございました。